フィラリア予防は5~12月まで
今年もフィラリア予防の時期がやってきました。今年も忘れずに投薬をお願いします。
飲み薬をご使用の方 : 5~12月まで毎月投薬
1年間効く注射の方 : 毎年同じ頃に接種
毎年フィラリア予防開始前に、獣医師の診察を必ず受けてからの予防薬の処方となります。
前年度飲み忘れがある場合は、余ってる分を投薬する前に必ず検査を行いましょう。
Q1. なぜ前年度飲み忘れてたら先に検査が必要なの?
A. 去年飲み忘れていた期間に感染していた場合、普段通り投薬をすると予防薬の影響によって、死滅したフィラリアが肺の血管に詰まる事やフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が死滅することで、体内で激しいアレルギー反応が起こる事があります。そのため投薬前に検査して今の時点で感染していないか確認する必要があるのです。
Q2. どこから感染経路する?
A. フィラリア感染動物を吸血した蚊が、他の動物を吸血する際に体内にフィラリアの幼虫が侵入してフィラリアに感染します。
Q3. フィラリア症ってどんな病気?
A. フィラリア症は、血流に乗って心臓や肺動脈にフィラリアが寄生することで起こす病気で、全身の組織が炎症を起こし破壊されます。フィラリアは、肺に血液を送るための大切な場所である、肺動脈や心臓の右側に寄生するため、代表的な症状は心臓と肺にあらわれます。
Q4. 蚊が出てるのになぜフィラリア予防は1か月後から開始なのか?
A. フィラリア症の予防薬は、フィラリア”症”を予防するための薬であり、体に入ってきたフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が心臓に到達する前に駆除するお薬だからです。予防薬はフィラリアの幼虫の一定のライフステージに効果が出る為、急いで薬を飲ませなくてもよいのです。
Q5. 蚊がいなくなったのに1ヶ月後まで予防を続けるのか?
A. Q4で記載した通り、フィラリア症予防薬はフィラリアの幼虫が心臓に到達する前に駆除するお薬であり、投薬後にフィラリアの幼虫が体内に入らないようにしたり、蚊に吸血されないようにする薬ではありません。蚊が見られなくなってもそれまでに吸血され、体内に残ってる可能性があるため、蚊が見られなくなって1ヶ月後まで予防が必要なのです。